指示待ち人間

サラリーマン18年経験後、平成4年に創業した。サラリーマン時代は弱電やセキュリティシステムの構築や設計を行い、新規事業の立ち上げも担当させていただいた。大学時代は軽音と麻雀に明け暮れ、電気のデの字も勉強しなかった。今思えば少しは授業に出ていればと後悔しているがここで出会った悪友たちとは今でも年に何回かの旅行や飲み会を引き続き行っており50年以上の付き合いになる。何にも考えずに50数年前にトリップできる癒しの時間でもある。この仲間たちがいなければ苦しさの後の楽しさはなかった。サラリーマンの時に電気関連の国家資格をいくつか取得した。これは入社してくる後輩がすでに資格を持っていたので単純に先輩として恰好がつかないという理由。ほとんどの資格は一夜漬けの勉強だ。この勉強法は簡単で国家資格はほとんどが60パーセント以上の点数を取れば合格できる。最初から6割が目標なので4割は勉強不要となる時間だ。そして過去問をひたすら分析するだけだ。仕事も100パーセントを求める中で大事なことは段取りだ。段取り、準備がある一定の事ができていれば現場は合格だ。創業した当時の事業は東京電力の地中送電部門で特別高圧送電ケーブルの保守。関電工さんの協力会社としてスタートした。大ぼらを吹きながらの営業で創業したての会社が一部上場企業と直接口座ができて仕事が貰えることは今の時代はありえない。現場に出ると初めて見るものばかり大学でまじめに勉強したとしても教科書には出てこないものばかり。指示を出されても何を言っているか不明だ。とりあえず言われたイメージで体を動かすとそうじゃなくてこうやるという繰り返しで勉強してきた。今思うと相当細いロープで綱渡りしていた。創業してからは現場第一で同じ質問はしないと心に決めて少しでも先回りするようにしてきた。ネットを検索すると「指示待ち人間の治し方とか活性化する方法」との記事が多いが経験から言うと待たなければ出来ない仕事は成長できないことは明らかだ。成長できないことは=所得も上がらないということ。そして大事なことは先を読むということ。この先読みは自分から発信しないと何も読めない。

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