おもてなしの変移

先般、日曜日から地元の外郭団体の研修旅行に一泊二日で行ってきた。プロが勧める旅館の上位に位置する有名旅館だ。おもてなしで有名な和倉温泉「加賀屋」があるが引けを取らないという評判の宿。ところがこのコロナ禍で人手不足は顕著。60名弱の団体であるがお迎えも特段筆するところは無い。また、部屋に4人で泊まるがドアの鍵は2本だけ、温泉に入るときにも同室の人にいちいち言わなければならない。朝食券は4人一緒でないと入れないという。好きな時間に食事もとれない。コロナ禍前の団体旅行の対応そのままだ。昔は料理は一流といわれる旅館が本当に美味しかったがその味は東京の創作料理専門店でも十分だ。懇親会の食事も仲居さんが少なくお酒も自分で取りに行く状態、料理も自席で温める鍋類が中心となっている。すべてが悪循環になっている。団体であっても個人の行動は束縛されたくないものだ。まして、おもてなしで売っている宿泊施設はせめて鍵は各自、食事も個人で自由にいける環境創りが必要。それには設備投資も伴うが生き残りるための必要投資だ。これからはおもてなしよりも自由時間を本人の思うがまま過ごせる宿泊環境を創れるホテル・旅館が生き残れる条件だ。良いところは数十億で改装したという温泉施設だけであった。

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