東京都電力協会役員研修会

3月23日(木)から1泊2日で東京都電力協会の役員研修で福島第一原発と日立パワーソリューション大沼工場の視察。宿泊はJビレッジ。福島第一原発の敷地内に入るのは東日本大震災後の翌年6月以来だ。敷地の90数パーセントは防護服などは不要となっており、廃炉に向けての作業が続いている。驚いたことは復旧作業の工事元請け会社等が60社、それらの協力会社が900社以上あり東電社員を含めて4000人の作業員が毎日仕事をしているとのこと。この仕事はあと数十年続くかもしれない長丁場。施設見学の中でALPS処理水の排水の話もでていた。取り切れない放射性物質はトリチウムであるが近い時期に沖合1キロのところで海水に放出する。人体に危害はないという安全レベルであるようだが風評被害を誰もが心配している。電気料金の上がる中、解決策はこれといったものは無い。日立の風力発電設備の視察では風速計や風力計により風車の向きを制御しているがこの制御電源は外部電源に依存している。つまり外部電源がダウンすると風力発電も停止する。種々再生エネルギーの発電設備の中で風力が24時間稼働するものと信じていたがブラックアウト時には全く役に立たないことに驚いた。工場の太陽光発電も見学したがソーラーパネルの寿命も20年程度、この寿命の根拠はパネルの半導体が1年に1パーセントづつ劣化することの予想で計算されている。寿命後のパネルの廃棄問題も課題だ。結果、エネルギーは無限にあるものではなくすべて寿命になる前に次のエネルギー源をどうするか今から出来る省エネ生活で次の世代の使える原資を残すしかない。

カテゴリー: 日記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です