あれから9年

東日本大震災から9年が経った。誰もが不幸になった時間。当社としては良い意味でも悪い意味でもターニングポイントの年であった。誰もが二の足を踏む緊急の復旧工事。依頼があった時、何が起こるか誰も分からない現場だ、社員に協力の声がけをすると皆、手を挙げてくれた。本当に感動し感謝した。現地は当然のことであるが電気、ガス、水道、トイレ、寝場所など何もかも無い環境であり作業時間も限られた中での仕事。皆、気持ちだけで働いてくれた。延べで700人以上一年間、福島での辛い復旧作業。時が過ぎて翌年に現場に行くとJビレッジから見渡す限り無人の街、野生化した牛がところどころに見える。お店のショールームはガラスが破れ廃墟となっている。パトカーの巡回に何度も会う。加害者、被害者という立場の違いは大きいが本当に誰もが不幸な出来事。まだまだ、この時間は長く長く続く。技術の過信は絶対にしてはならない。

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